タイタニック一等乗客の食べていた「アスパラ料理」を作って食べる

タイタニック

こんにちは、タイタニックオタクの春野ユウです。

これは楽しい書籍『タイタニックの最後の晩餐』を参考に、1等客が食べていたメニューを再現(厳密ではない)して食べるという企画の記事です。最後までどうぞ楽しんでくださいね~!

「タイタニックごはん」を知りたかったらコレを読もう!

映画『タイタニック(97)』公開後、日本でも多くのタイタニック関連書籍が発行されました。その中でも、ちょっと異彩を放っているのがこの本。

国書刊行会による発行の、『タイタニックの最後の晩餐』です。

(例によって絶版なうえ、楽天市場の古本屋にも在庫が無いようで……公式ページにリンクを貼るしかできず申し訳ない……)

これはタイトルの通り、タイタニック号船内の食事にまつわる様々なことを紹介する本です。事故の原因、悲劇的なエピソード……などにはほとんどといっていいほど触れられず、ひたすらタイタニックの食にまつわるエピソード、食堂の詳細、料理のレシピなどが紹介されています。

特に素晴らしいのはやはりレシピのコーナーで、なんと実際に食べられていた食事の再現レシピがあり、1等~3等のメニューまで詳細に知ることが出来ちゃいます♪

たとえば1等のメニュー名はこんな感じ。↓1Pにつき大体ひとつのレシピが紹介されています。

  • 鶉卵のゼリー寄せ、キャビア添え(アスピークで固めた鶉卵とキャビア)※48Pより引用
  • ポタージュ・サンジェルマン風(新鮮なグリンピースのスープ)※49Pより引用
  • オマールエビのテルミドール(オマールエビのテルミドール、マッシュポテト添え)※50Pより引用
  • トゥールヌドの編笠茸添え(キャベツの蒸し煮にのせた牛フィレ肉のソテー編笠茸添え)※52Pより引用

著者:リック・アーチボルト&ダナ・マッコリ―
翻訳: 梶浦さとり
書籍タイトル:タイタニックの最後の晩餐 豪華航路のディナーとレシピ
ページ:48~52
出版社:国書刊行会
発行:1999年

メニュー名の後に一応カッコつきで「これは○○料理ってことだよ」という注釈が入っているんですが、それでも意味がわからん。アスピークって何? トゥールヌドって何? 詳しくレシピ内の材料などを読めばしっかり注釈がついているので問題はないんですが、肉が高いからと厚揚げ食べまくってる私が瞬時に理解できるワードではない。ちなみにアスピークは肉や魚の煮凝りみたいなもので、トゥールヌドは牛フィレ肉のことらしい。高級料理に縁が無さ過ぎて知らねえ~(涙)。

特に詳しく書かれているのはやはり1~2等の食事です。2等の食事は1等と同じ厨房で作られていたそうで、再現レシピを見るとこちらもかなり豪華な食事であったことがわかります。また3等の食事も素朴で家庭料理的ではあるものの、たっぷりの具材が入ったスープやローストポークなどのレシピがあり、綺麗なお皿に盛られていたら十分に「おごちそう」と感じられるメニューだったのだと思います。

簡単で庶民に手が届くレシピはどれだ?

さて、そんな風に各等級ごとのレシピが記されているこの本ですが、真似しようと思ってもなかなか難しい。3等のレシピですらセージなどちょっと凝った具材が使われているので、一等の具材ともなるともうとんでもない。材料に「大きな鶉」とか「活きたオマールエビ」とか「子羊の脚」「雛鳩」みたいなワードがポンポン出てくる。業スーにすら売っているのか怪しいラインだ。料理の腕がどうこうという以前に、材料をそろえるハードルが高すぎる。

しかしこの本で紹介されているのは、もちろんそんな小難しい料理ばかりではありません! 材料が比較的簡単に揃えられ、料理スキルも並み以下程度の私にもできそうなレシピが複数はありました。そのひとつがこれ。

「春アスパラガスのオランデーズソース」!

これはタイタニックの食堂の中でも最もリッチな「アラカルト・レストラン」で提供されていたもの。映画『タイタニック』でジャックやローズが一等食堂室でディナーを食べるシーンがありますが、あれより豪華なのがアラカルト・レストランなんですよ。どうやら私の推しであるグッゲンハイム氏も、このトレストランで愛人と食事をとっていたようです。

本に掲載されていたレシピをまるまる転載はできませんので、レシピはネットで見つけたこちらをご参照ください↓

要はバターをたっぷり使った、フレンチソースのかかった茹でアスパラガスです。『タイタニックの最後の晩餐』のレシピでは、このアスパラガスの上に更に刻んだ固ゆで卵がかけられており、よりリッチな仕様になっておりました。

これならば材料はスーパーで十分そろうし、比較的簡単に作れそうではないですか。というわけで早速作ってみましょう。

『春アスパラガスのオランデーズソース』を作るわよ

材料はこの通り。左上から塩、ホワイトペッパー、乾燥パセリ、レモン果汁、卵、無塩バター、アスパラガス。

レモン果汁はこんなに大きくなくてもよかったんですけど、安価なレモン果汁はイスラエル産のものが多く……。個人的な信条で、イスラエル産のものは不買中(2025年5月現在、イスラエル軍はパレスチナ人を5万人以上虐殺しています。これは国際法に違反してるんです)なので、シチリア産とハッキリ記入のあるものを選びました。私は買い物は「小さな投票」だと思ってるから、微力であっても頑張りたいところ。バターはおなじみの雪印を使います。


シチリアレモン果汁 500ml

シチリア産レモンの果汁はいくつも流通してるみたい。ドリンクやお菓子作りにも使えるので、一本持っておくと料理の幅が広がるかもです!

本に記載してある分量は4~6人前で、アスパラが900グラムも必要とのこと。しかし我が家は2人暮らしなので、思いっきり減らして作ることにします。あと、これ作ったとき冷蔵庫に卵が一個しかなかったので振りかけるためのゆで卵は割愛します。またソースづくりには卵黄のみを使えとのことですが、余った卵白の使い道もないので全卵で進めます。そんなこんなで、これから作るものはアラカルトレストランのレシピとまるきり同じというわけではない、というか割と違うことをまずはご了承ください笑。あくまで「ぽい」もの再現です。究極、私が美味しく食べれればそれでいいのだ。

まずはアスパラガスを切って茹でます。食べやすいように4分割くらいしました。

流しに熱湯を流すとボコッ! てなるので、冷水を十秒くらい流してからお湯を捨てているよの図。アスパラのカスでシンクが汚い。

悲しいことに、私はここで痛恨のミスをしてしまいました。茹でる際に、塩を入れ忘れてたんです! パスタでも麺を茹でるときには塩が必須ですが、この塩は意味が大有りで、ソースをかけてもなんだか気の抜けた味になってしまうのです。みんなもお野菜やパスタを茹でるときは気を付けよう。

アスパラガスの粗熱をとっている間、オランデーズソースを作っていきます。

まずは卵に水、レモン汁を加えて湯煎で混ぜる。その中に、レンチンしたバターを少しずつ加えていく……という作り方なのですが、ここでも問題勃発。バターをレンジで温めていると、「ブピョボボ」という不穏な音が。はっ? と思っているうちに、もう一回「バブビャ」という、よりでかい音が。そう、レンチンしすぎてバターが爆発していたのです。どうやらバターをレンジで溶かすには、20~30秒ずつ、様子を見ながら温めるというのが正解のようですね……。折角のバターを無駄にしないように、私の過ちをぜひ皆さんも覚えておいてください。

そんなトラブルがあったものの、すこーしずつバターを混ぜてオランデーズソースが完成!

卵がちょっと固まって炒り卵みたいになっているがよしとしよう

あとはざるにあげていたアスパラをお皿に並べ、このソースをかけ、パセリを散らしたら出来上がり!

じゃ~ん

今度はアスパラガスが上に寄りすぎた!笑 あのはみ出た一本が下の空間に入ればいい感じになるのに、なんとも気持ちの悪い構図になってしまいましたね~! まあ味には支障がないのでいいということにしました。ここで同居人も呼んで、2人で食べてみることに。

さて、気になるそのお味は……?

うま~~~~~~~~~

二人であっという間にペロリと平らげてしまいました。こんだけ材料を割愛、しかも工程に難ありだったにも関わらず滅茶苦茶においしかったです。さすがにアスパラを茹でる際に塩を入れ忘れたのはちょっと厳しいミスでしたが、オランデーズソースの美味さでカバーできてたかな。卵黄とバターが香るソースは贅沢を味わってるなと思えますし、濃厚さがみずみずしい春アスパラガスとも非常にマッチ! めっちゃくちゃに高級なマヨネーズってこうなのかも、とも思わせる味ですがマヨネーズともやっぱり違うおいしさがありますね。同居人からもかなり好評でした。またぜひ作ってほしい、と言われたけど工程が結構面倒くさいので、この面倒くささを忘れたころに作りたいメニューかも。笑

このオランデーズソースは野菜のほか、魚や肉に合わせても良いとのこと。こってりしてるので、魚は白身魚、肉はチキンとかが合うのかな? オランデーズソースはこちらのサイトに詳しい情報が載っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。この記事を書くうえでも参考にいたしました。

そしてオランデーズソース、業務用のタイプが売られてました。↓ 実際結構面倒な工程なので、一回作ってみて何度も食べたい、となった場合はこういうのに頼るのもありなのかも。


キユーピー スノーマン 冷凍 オランデーズソース 1kg キューピー

この「春アスパラガスのオランデーズソース」の他にも、マッシュポテト、パンチ・ロゼなどは材料が手に入りやすく工程も簡単そうでした。このあたりにもいずれチャレンジ出来たらな~! その際はまたこうして記事を書きますね。

こんなにタイタニックオタクに楽しみを提供してくれる本『タイタニックの最後の晩餐』、やはり絶版なのが辛いところ……。巻末のほうには、「せっかく食事を用意したのなら、お友達と一緒に一等客のロールプレイをしてみよう」コーナーなどもあり、色んな意味で充実してるんですよ。ちなみにグッゲンハイムになりきる人のためには、彼が晩年会社の資金繰りに苦しんでいたことが書いてあります。それを踏まえたうえでのロールプレイ、いったい何が起こるんだ。

ネット古本屋をチェックしていれば、時々在庫が補充されていることがあるので欲しい方はこまめにチェックしてみてください。大きめの図書館にも置いてある可能性大なのでまずはお近くの図書館で探してみるのもお勧めです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました